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「AI」と「人間」の関わり方

AIとは日本語で、人工知能のことです。

 

知能とは、「答えがある問い」に対して、回答する能力を指します。答えを導き出す計算能力だけではなく、ディープラーニングといった「学習能力」も知能であり、我々が望む「答え」により最適な回答を導き出してくれます。今は、生成AIが話題の中心ですが、その能力は今後も飛躍的に進化し、例えば「〜の画像が欲しい」「〜のようなサイトを制作して欲しい」「〜を解説する動画を制作して」などといった要求に対して、どんどん最適な成果物を生成してくれるでしょう。

 

一方、知能と似て非なる言葉に「知性」「知恵」といった言葉があります。これは、人間の経験則や感情、価値観などに基づき、「答えがない問い」に対して、どう対処するかという、いわゆる「人間力」のようなものを指します。特に「価値観による違い」は、正しい・間違いで片付けられない(=答えがない)ので、1人1人が自分の価値観を知り、自分の考えを持ち、自分の意見を述べるということが、今後一層重要になると考えています。

 

「答えがある問い」に対しては、人間の能力を遥かに凌駕するAI(人工知能)が解を出してくれるからこそ、「答えがない問い」に対して、自分の思考を研ぎ澄まし、自分の考え・意見を述べる「知性」「知能」が、人間に求められます。そして「知性」「知恵」を養うためには、多くの人と関わったり(コミュニケーション)、様々な体験をすることが不可欠です。

 

補足1)

AIを使いこなす力、例えば、今ホットな話題では「Chatgptのプロンプト」などですが、「欲しい回答(成果物)」を得るためにAIを活用できる能力がある人は、仕事においても重宝されるでしょう。そして、AIの活用にも、実はちょっとした気遣いなど「知性」が大切になってくるのではないかと思っています。

補足2)

AIは知識(=データベース)を元に最適解を導き出します。つまり、全くデータがないことに回答できません。例えば、あなたは「鈴木一郎さん」とたまたま出会い、会話から鈴木さんの「性格」を知ります。鈴木さんを後日遊びに誘いたい場合、どんな誘い方をすれば喜んでくれるか、あなたはなんとなく想像できるかもしれませんが、AIには鈴木さんの個人データがないので、一般回答しか出してくれません。個人情報はAIが学習する元データが欠落するため、基本的には1:1のコミュニケーションについてAIが最適解を出してくれることはありません。勿論、リアルタイムに会話、仕草、表情を読み取って分析してくれるツールが出来たら、その範疇ではありませんが。

 

木村 諒史

Designer At Work
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